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「学校でも会社でも、いつも居心地の悪さを感じていた。はたして自分の居ていい場所は何処なのか?しかし必要だったのは場所ではなかった。必要だったのは、自分の存在を許す人間だったのだと思う。」
殺人事件の容疑者が、目の見えない女性の家に勝手に隠れ潜んでしまう物語。
社会や世間と上手に付き合っていけない少年の気持ちは理解出来たりもする。
自分の居場所を確保するのは大変困難で、それらがわずらわしくて一人上手になってしまう。
たとえば、グループで目的地まで歩いている時、みんなに合わせて話しながら歩くのが苦手な私は、いつのまにか、先頭か最後尾を一人で歩いてしまう。。
乙一さんには珍しくホラー的な要素はゼロの作品。やたら人も死なないし(笑)
読み終わって考えた。もし自分の視力が突然奪われてしまったら、この少女のように冷静に受け入れる事が出来るだろうか・・・。