桐野氏短編集。
「魂萌え！」がダラダラと長すぎて途中から斜め読みになってしまったので再挑戦！

・・・ところが、「植林」「浮島の森」「毒童」「アンボス・ムンドス」は読んでてちっとも面白くねー。
最後まで読んでも意味解らねー。
　

面白かったのは、

「ルビー」公園生活者の共同持ち物となった住所不定の女の話。
　
「怪物たちの夜会」不倫している既婚者の男にいいように言いくるめられながらズルズルと付き合い、相手の家庭に乗り込んでも相手にされない女が最後に・・・。
　
「愛ランド」
お局三人の国外旅行先で始まったエッチについてのカミングアウト大会。二人の作り話と一人の実話。
それは、ある島で行われる一泊で十万のパーティコンパニオン。そこで値段を付けられ買い取られ一晩性の奴隷とされる話し。

 の三つ。。

桐野氏は、どろどろしたエロな話欲望の話は官能小説っぽくもありおもしれー。
けど、その毒素が抜けてる作品は格段につまらねー。
なんだこの差は。好みの問題かな。

アマゾンで評価が高かっただけに、またしても世間の評価に付いてイケないオレ様ょ。。

６３才の亭主に急に先立たれた５９才の世間知らずの専業主婦が、夫が１０年間隠してきた浮気が発覚したり、８年ぶりにアメリカから帰ってきて我が儘放題の長男や自己中の妹。同級生の仲良しグループや夫が習っていた蕎麦道場の面々らと接しながら、一人で生きてゆく決心をする物語。。

しかし・・・、浮気相手に蕎麦屋の開業資金として５００万円も融資し、ゴルフ倶楽部の会員権をも隠し持っていた夫・・・。
敏子よ。「騙された！」と思う前に、気付けよーーー！！！
浮気は、する方にもされる方にも問題があると言っていた人が居た。まぁ、悪いのは浮気した張本人だが、その原因の少しは家庭にもあったのではないか？？
主人公の敏子は何にしてもトロすぎる。人の意見に流され易かったり、フロ婆さんにあっさり一万円を渡してしまったり・・・。なのに、蕎麦道場仲間のロマンスグレーと簡単に床を許してしまうあたりがなんともなさけない・・・。
客観的に、好きなタイプではない！女優の大竹しのぶのように可愛らしくてトロくて、男たちがほおって置けないタイプで魔性の女！見てる分には面白いが、結婚相手としてはもうちょっとシッカリしてもらわないとキツイ。
がんばれ！と励ます前に、しっかりしろよ！と注意したくなる。