- のぼうの城
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- 価格: ¥ 1,575
- 発売日: 2007/11/28
- 売上ランキング: 647
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「この城、敵に回したが、間違いか」
豊臣の大軍に瞬く間に攻め落とされていく北条方の支城のなか、
孤軍奮闘を続ける武州・忍城。
城の守将は「のぼう様」
でくの坊に様を付けたあだ名、百姓たちからも馬鹿扱いされる謎の男。
侍大将には、
自分の不器量を知るゆえ鍛錬の鬼と化した正木丹波、
丹波と勇者の証・朱槍を争う子沢山の柴崎和泉、
自称・毘沙門天の生まれ変わり、しかし実戦経験ゼロの酒巻靱負、
城につきもの美貌の姫ですが、その正体は坂東武者顔負けの・・・
攻め手も、正義に熱い石田三成、そんな三成をほうっておけない大谷吉継と、
魅力的な人材を配しています。
10倍を超える兵に囲まれ、
水攻めを受け、
それでも忍城が落ちなかったのはなぜなのか・・・
小田原の陣最大の謎をコミカルに爽やかに解き明かしていく。
それにしても、絶望的な籠城譚にも関わらず、
この読後感の軽さは何なのだろう。
「浅さ」とも言うべき読後感・・・
登場人物が皆「いいやつ」であることに起因するように思える。
権力にこびへつらう長束正家が一人頑張るも、周囲の爽やかに風前の灯。。。
もうちょっと、「悪いやつら」を出してもいいのではないか、と。
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