石田氏の「IWGP」に良く似た作風。
こちらは、渋谷のホストクラブ「indigo」を舞台に、オーナーの三十路作家の女晶が探偵さながらに事件や揉め事を解決していく。
渋谷や歌舞伎町の夜の様子が克明に記されていて街の雰囲気も十分伝わってくる。
「インディゴの夜」
トランスジェンダー(性同一性障害)の女が男になるための手術費用をindigoでホスト(男)として稼いでいたが、ある女性に秘密を握られ強請られたあげく殺してしまう。
「原色の娘」
親の留守に預けられた小学生の少女がホスト会いたさに騙されてホテルで少女ポルノの餌食になりかける所を救出する。
「センター街NPボーイズ」
渋谷区長の娘の淫行な写真を糧に強請るホストと裏で操る黒幕の次期選挙での候補。
「夜を駆る者」
新規ホストクラブが裏でお客から法外な料金をふっかけて払えなければ裏のバイトとしての売春行為をさせてシャブ漬けにして飼い殺しにする。
そこから、もとの女性客らを救出する。
オカマの元柔道経験者がいたり、店を任せている伝説のホスト夜優(ゆうや)。
個性的な口の悪い地元の刑事、などなど脇役も個性があり面白い。
IWGPを読みなれているせいか、どうしても比べてしまうと見劣りする感じもするけど時代を背景にしたリアルでスタイリッシュな内容は楽しめる。
シリーズがあるようなので機会があればまた読もう。。
PR