- 天使のナイフ
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- 価格: ¥ 1,680
- 発売日: 2005/08
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少年法に守られた加害者と被害者の葛藤。
もし自分がどちらかの立場なら少年法の事件責任を追及しない憲法にどう思うだろうか?
少年法により被害者は加害者の素性を一切知らせてもらえない。
加害者の少年はたとえ更生しても罪を償ったとは言えない!
被害者家族に対して償罪して初めて許される。
しかし、その罪の重さは決して軽くはならない。
永遠に背負って行かなければならない。
東野圭吾の「手紙」にも出てきた、加害者の謝罪の気持ちと被害者家族のやりきれない思い。
ほんの過ちであったり、正当防衛である場合。何度も繰り返す悪意の犯罪。
離れてみてるとどれも区別は付かない。
しかし、それぞれに理由は存在する。
事件の持つ理由の深さと、関係者の心理を思い知った一作!
第51回江戸川乱歩賞受賞作
つまり、推理小説賞!なのだが・・・実は少年犯罪に疑問を抱かせる内容でもある。
全ての人間が複数の年少者の犯罪によって繋がっていようとは・・・。
え!?こいつも繋がってたの?みたいな。
終盤に近づくにつれ真相が明らかになり、意外性もあって面白かった。
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